アクセルレーション (OM) フルコン攻略への最短距離を考えてみる:特にミリシタの判定の仕様について
アクセルレーションのOM、フルコンできてますか?
ミリシタのライブパートは、いわゆる音ゲーとしては難易度が優しめの部類に入るとされています。
ところが、2019年11月にこれ以外にOVER MIXの譜面を追加する予定はないとして、満を持して登場した特別な譜面が『アクセルレーション』OVER MIX (OM) でした。
いやはや、難しい。
というか、ミスになる判定が非常に厳しい。俗に「辛判定」と呼んだり「判定が狭い」と言います。
私自身ミリシタでは他のMM譜面のフルコンを保ってきましたので、そうである以上は、OM譜面もどうにかフルコンしたい気持ちがありました。もちろん、判定強化のスキルに頼らずにです。
そしてどうにかフルコンすることに成功したので、フルコンまでの最短距離を考えてみることにしました。環境についてや、ちょっとした精神論まで考えてみます。
アクセルレーションOMのフルコンにチャレンジしてみたい方がいらっしゃったら、参考になる部分が一つでもありましたら幸いです。
簡単にまとめると
内容を簡単にまとめると、こんな感じです。
- 端末…リフレッシュレートが60HzのiPad
- プレースタイル…人差し指プレーでも親指プレーでもお好みで
- 必要な地力…極端に苦手な曲以外、ほぼ全てのMMをフルコン
- 必要な精度…どのMMもGreat率が安定して10%を切っている (できれば5%以下) ※APできる必要はない
- ライブ設定…音符スピードを通常よりも+15%~+20%、判定タイミング調整を通常時よりも+2、コンボカット音を無効にする、アピールを再生しない
- 物理的に画面を隠す…以下の画像を参照
次の各項も必要と思います。
- 睡眠をよく取っておく…最も集中力が持続するコンディションでプレーする
- 調子の良い日にプレーする…複数のMM譜面で従来よりもGreat率が下がった日など
- 身体や端末に静電気を溜めない…静電気が溜まりやすい服ではプレーしない、端末を毛布などにこすらない
- 指と画面を綺麗にしておく…手を洗い、必要に応じて保湿し、画面の汚れをクリーナーなどで取り除く
- 同じ譜面を連続して遊び続けない…まだフルコンできそうにないと感じたらその日はもうやめる
以下で詳細を見ていきます。とても長くなるので、理由まで知りたい方のみどうぞ。
- 簡単にまとめると
- 端末
- 人差し指プレーか親指プレーか
- 必要な地力
- 必要な精度
- ライブ設定を他の曲と変える
- 快適な音符スピードを探す
- Fast/Slowが出やすい問題
- コンボカット音を切り、アピールを再生せず、画面の左上端・右上端を隠す
- その他、環境面のこと
- おわりに
- 【補論】判定タイミングがズレたまま遊んでいた疑惑と、迷子の判定を探す旅
端末
まずは端末について考えてみます。
個人的にはやはりiPad、できれば120Hzリフレッシュレートに対応していない60Hzの機種がおすすめです。
個人的な感覚ですが、ミリシタのアプリが120fpsに対応していないためか、120Hzで表示できるiPadでは譜面の降り方にやや違和感が出ます。60HzのiPadに比べて逆に滑らかさが失われるようなイメージです。iPadの設定から「フレームレートを制限」にて60Hzに落とすことは可能ですが、それをやってもどうにもしっくりきませんでした。
したがって、初めから60Hzの機種が一番楽だと思います。
最新の機種だと2020年発売の第4世代iPad Air、2019年発売の第7世代iPadと第5世代iPad miniなどは60Hzですね。現在のラインナップでは基本的にiPad Proは120Hz、それ以外のiPadは60Hzのようです。
私は2015年発売の第1世代iPad Proでフルコンしました。2018年発売の第3世代iPad Proも所持しているので比較してプレーできますが、どうにも後者では精度が落ちます。うーん、機差もあるかもしれないのでなんとも言えないかもしれないですけどね。
タブレットではなく普通にスマホで慣れてますよという人はスマホで大丈夫だと思います。私はスマホだと精度が壊滅的になります…
あと、アクセルレーションOMフルコンに適したAndroidタブレットがあるのかどうかは正直全く分かりません…。すみません。
人差し指プレーか親指プレーか
人差し指プレーか親指プレーかは個人の好みによると思います。
単に左右振りやトリル、フリックに対応できればいいだけなので、プレースタイルはなんでもいいと思います。
結局私はピアノっぽく複数の指を使うスタイルに落ち着きました。アーケード (AC) の音ゲーは基本的にどれもそうですしね (AC音ゲーマーなので)。
必要な地力
音ゲーの能力 (上手さ) を一般に「地力」と呼びます。"ちりょく" と読みがちですが "じりき" です。
必要地力として、相当苦手な配置のある譜面は仕方ないとしても、それ以外ほぼ全てのMM譜面をフルコンできていることは前提になります。
ここで「相当苦手な配置」というのは、例えば以下のようなものです。
- 一定以上の演奏時間のある高速トリル (アニマル☆ステイション! MM)
- 演奏時間のとても長い中速トリル (スタ→トスタ→ MM)
- フリックつき階段のとても長い繰り返し (ジャングル☆パーティー MM)
- 斜めからノーツが降ってくる認識難 (ALRIGHT* MM)
- 極端なソフラン (スマイルいちばん MM)
(トリル:交互連打ノーツ、階段:階段状に連続で配置されたノーツ、ソフラン:BPM変化などに伴いノーツの降ってくる速度が高速になったり低速になったりするギミック です。)
このような配置は得意度合いに個人差が出やすく、音ゲーがかなり上手い人でも「○○な配置だけはどうしても苦手!押せない!」というのがよくあります。
それはある程度仕方のない部分と思うので、「高速トリルも短いならどうにか間に合う」とか、「ソフランは即座には処理できないけど短ければ暗譜で対応できる」くらいの対応力は身に着けておいてください。
何故ならば、アクセルレーションOMにはトリル、フリックつき階段、似た配置の繰り返し、ソフラン (高速) のいずれも含んでいるからです。あと左右振りもそれなりに速いですね。認識難は少ないかな。
ただ、「相当苦手な配置」が何種類もあると流石に必要地力的に厳しいので、一つ二つくらいにできているといいですね。別にもっと難しい音ゲーの譜面ができる必要はなくて、ミリシタのMMの範囲内で大丈夫です。
必要な精度
地力というのは、単なるノルマクリアのみならずフルコン・パーフェクト達成に必要な能力をも指します。このうちパーフェクト達成やGood減らしなど、スコアを狙うための地力を「精度」とよく呼びます。スコア狙いの難所を誤魔化さず正確に処理できる能力と言ってもいいでしょう。
アクセルレーションOMフルコン狙いの場合、以下くらいで大丈夫だと思います。
- およそ多くのMM譜面のフルコンが安定している
- Great率が安定して10%を切っている (できれば5%以下)
- Goodは少し出ててもOK
MMのAP (All Perfect) ができなければならないほどの高い精度は必要ではないです。
ただ、6M/2M+またはMMのAPが何譜面か達成できているくらいの精度があれば、気持ち的には楽にOMフルコンが狙えるとは思います。
参考までに、私はアクセルレーションOMフルコン達成時点でMMのAPは『あのね、聞いてほしいことがあるんだ』のみでした。そしてその曲ですらAP安定しません。そのくらいの精度でもアクセルレーションOMフルコンは狙えるということです。
ライブ設定を他の曲と変える
私がフルコンに成功した際には、音符スピードや判定タイミング調整などのオプション設定を他の曲とは変えていました。
アクセルレーションOMは譜面の密度があり、判定が辛いため、他の曲 (他の譜面) で普段快適に遊んでいる設定通りではどうにも上手く判定が取れなかったためです。
具体的には以下のようにしていました。正確に言うと、色々と設定を変えて試したんですが、最終的に以下の設定の時にフルコンしました。これ以外の設定についてはお好みでいいと思います。
- 音符スピードを通常よりも+15%~+20%する
- 判定タイミング調整を通常時よりも+2する
- コンボカット音を無効にする
- アピールを再生しない設定にする
それぞれについて見ていきましょう。
快適な音符スピードを探す
まず、「音符スピードを通常よりも+15%~+20%する」ことについてです。
私はミリシタでは殆どの曲で音符スピード160%でプレーしています。これはAC音ゲーをやっているようなプレーヤーとしては比較的遅い部類だと思います。譜面の楽しさとミリシタのライブCGへの没入感、そして音ゲーとしての譜面認識のしやすさ、これらで全部バランスを取ろうとすると、160%がちょうどいいかなという判断をしています。背景のライブCGを一緒に楽しむことも考えてやや遅めにしているということですね。
ところが、160%では遅くてアクセルレーションOMの譜面に対応できません。
やはり精度を出すには、AC音ゲーのように「譜面に正確に対応できること」を最優先にしないといけないので、音符スピードを上げざるを得ないです。
アクセルレーションOMのフルコン狙いでは、175%で暫くやっていて、癖がついてきたら180%に上げて認識をしやすくするというやり方をしていました。フルコンした時は180%でした。
つまり、普段の音符スピードよりも少しだけ速めにするのが良いと思っています。私はそれが+15%~+20%でしたが、+5%~+10%くらいから試すのが良いでしょう。
極端に速くしてしまうと今度は認識が追いつかなくなるのでおすすめしません。
そのため、普段から音符スピードが180%や200%など速い方は、逆に少し遅くしてみることも検討してください。アクセルレーションOMには序盤とラストに高速になるソフランがあるため、あまり音符を速くしすぎると対応し切れなくなってSlowを出しやすくなるからです。
Fast/Slowが出やすい問題
次に、「判定タイミング調整を通常時よりも+2する」ことについてです。この値は人によって変わると思うので、いろいろと試していただく必要があります。
アクセルレーションOMでは、他の曲 (他の譜面) に比べて非常にFast/Slowが出やすいことが指摘されています。
これは、以下の2点が理由と考えられます。
- 短いホールドノーツ (ロングノーツ) の始点・終点をGood以上でコンボを接続できる判定が狭くなっている
- フリックにFast/Slow判定が導入されている (他の譜面ではフリックにFast/Slow判定が存在しない)
一つ目の理由により、他の譜面ではホールドの終点で早く/遅く指を離してもコンボが繋がっていたのにアクセルレーションOMでは繋がらない、という現象が頻発します。
また、二つ目の理由により、フリックノーツが来る手前で (偶然) 指を画面につけたまま少し動かしてしまったらそれがフリックの入力と認識されてしまい、Fast扱いでコンボが切れるという現象が起こってしまいます。
短いホールドノーツでFast/Slowが出る
短いホールドノーツでFast/Slowが出る問題について、考えられる原因として以下の2点があります。
- 判定の甘いMM以下の譜面での短いホールドノーツの押し方に身体が慣れ切ってしまっているせいで、その押し方の癖が抜けなくてつい指を早く離しすぎてしまう (または離すのが遅くなりすぎてしまう)
- MM以下の譜面が判定が甘いがゆえに、端末の判定がズレたまま遊んでいたことにこれまで気づけておらず、譜面の押し方自体はおよそ正確であるにもかかわらず判定を取ることができない
前者については、ホールドノーツの入り (どのタイミングで指を置くか) と抜け (どのタイミングで指を離すか) を、とにかく色々なタイミングで試してみて適切な判定を探すしかありません。…なのですが。
しかし。この「自分の指の動き」の適切な判定位置を探す作業をするためには、その前提として「端末=画面と音」の適切な判定位置が予め設定されている必要があります。これが後者なのです。
私はこれが非常に重要なポイントだと考えていますので、詳細に記述します。ただ、あまりにも長くなってしまったので、記事の末尾に補論として置いておくことにします…
音ゲーに慣れている方ならご存じの通り、音符スピードを少しだけ上げると譜面の認識が容易になります。一方で、そうすると普段よりも速くノーツが降ってきてしまうので、普段光っている適切な判定位置よりもノーツを処理するタイミングが遅れがちです。
判定タイミング調整を通常時よりも+2することで、少し速くした音符スピードに合わせて判定位置を遅らせるということをやっているということになります。
譜面を見切りやすくする代償としてノーツへの反応が遅れがちになるので、判定位置を普段よりも後ろにすることでバランスを取るということですね。
フリックでFast/Slowが出る
MM以下の譜面と異なり、OM譜面ではフリックにもFast/Slow判定が導入されています。そのため、画面上に指を置いたままつい指を少し動かしてしまった際などにその動きがフリックの入力と誤って認識されてしまうことでFastを生みやすくなっています。また、一つ前のノーツとほぼ同時に取ろうとしてFast判定になってしまうミスが非常に起きやすくなっています。 (俗に判定が「吸われる」とかノーツを「巻き込む」と言います。)
同じ方向のフリックが連続して降ってくる場面では気が焦ってしまい、右手で手前にある右フリック⇨を入力するのとほぼ同時に左手も同じ指の動きをしてしまうというミスをやりがちです。するとFastが出てしまいます。
MM以下の譜面ではそのようなやり方でもFastを生まずに済みました。ですが、OM譜面ではフリックノーツの周辺ではいたずらにフリックを入力するような指の動きをしてしまわないよう、細心の注意を払う必要が求められるということですね。
ソフラン中はついフリックを早くあるいは遅く入力してしまいがちなので、よくタイミングを見計らってフリックを入力するようにしてください。
これらに注意すれば、Fast/Slowが出ることが減ってくると思います。
コンボカット音を切り、アピールを再生せず、画面の左上端・右上端を隠す
コンボカット音とアピールを無効化し、画面の左上端・右上端を画像のように隠すことをおすすめします。
難しい譜面のフルコン狙いやAP狙いの際に、終盤までミスのないまま上手くいっていることに気づいてしまったその瞬間に 頭が真っ白になって変なミスをしてしまうという悲しい体験をした方は少なくないと思います。 (俗に「チキン切り」と呼びます。)
「ここまでコンボが繋がってる…!あとちょっとでフルコンできる!ミスできない!」と緊張感が高まって、そのせいで心臓がドッキドキバックバクになっちゃって集中が切れちゃうんですよね…
そこで対策として、コンボカット音を切り、アピールを再生せず、画面の左上端・右上端を隠す=残りライフ・スキル発動具合とコンボ数を隠す、というのをやりましょう。そうすることで、自分が今コンボを繋げているのかミスしてコンボを切っているのか判らなくなります。これにより、無駄な緊張を削ぐことができ、譜面に集中しやすくなりますよ。
繋がってるか繋がってないか分からないシュレーディンガーの心理状態、みたいな (?)
その他、環境面のこと
ここまで述べてきたこと以外にも、フルコンを狙う上で大切なことがあると思います。環境面についても色々あるよというお話です。
睡眠をよく取っておく
音ゲーで難しい譜面をやるには、可能な限り身体の調子に起因するミスを減らしたいですね。最も集中力が持続するコンディションでプレーするのが一番良いです。
なので、よく眠ることができよく休めて、疲れが溜まっていない日にプレーするのが良いと思います。
調子の良い日にプレーする
身体的に調子が良いことも大切ですが、自分では気づきにくい "調子の良さ" についても考えてみてください。
例えば、複数のMM譜面で従来よりもGreat率が下がった日とか、フルコンが安定していない曲がフルコンできた日とか、プレーしていてなんとなく譜面に集中しやすい気がする日とか。
音ゲーの調子は同じ日のうちでも上がったり下がったりするので、今日は調子が良いと思ったら早いうちにやると良いと思います。
身体や端末に静電気を溜めない
身体や端末に静電気が溜まっていると、判定がズレてしまいます。ですから、身体にも端末にも静電気を極力溜めない状態でプレーすべきです。
スマホやタブレットのタッチパネルは静電容量式といって、タッチされたかどうかに電気を使っています。身体か端末のどちらかに静電気が溜まっていると、静電気が悪さをして判定がズレてしまうのです。
フルコンを狙う際には、静電気が溜まりやすい服を避けることと、静電気の溜まりやすい毛布などに端末を置いておかないようにすることを推奨します。
指と画面を綺麗にしておく
指や画面が汚れていると判定がおかしくなります。手を洗い、必要に応じて手の保湿をしてください。また、画面の汚れをクリーナーなどで取り除いておいてください。
ただし、汚れを落とす際に画面をこすりすぎると静電気が溜まるので注意しましょう。
同じ譜面を連続して遊び続けない
同じ譜面を繰り返し連続して遊び続けると、だんだん譜面の処理の仕方がおかしくなってきてしまいます。「癖」とか「呪い」と呼ばれています。同じ動きを繰り返すせいで、脳が譜面認識を休んでしまって押し方に癖がついてしまうと言われています。
何回かプレーして、今日はまだフルコンできそうにないな…と感じたら、そのまま連続してプレーし続けることはやめたほうが良いです。
そのままプレーし続けてしまうと、取り返しもつかないほど酷い癖がついてしまい (呪われてしまい)、フルコンがますます遠のく可能性があります。たとえ地力が足りていようが、どれほど地力が高かろうが、癖 (呪い) は本当に音ゲーの大敵なんです。
癖がついてしまったかどうかは自分で判断できます。同じ譜面を繰り返し遊ぶことで、「以前は正しく処理できていた箇所でミスをするようになった」とか「以前は容易に認識できていた箇所が上手く認識できなくなった」とか、「特に疲れてはいないはずなのになんだか譜面が頭に入ってこなくなった」といったことがあったら、癖がついていると考えてください。
癖がついてしまった場合、その先数週間、できれば1か月間は同じ譜面をプレーしないようにすることをおすすめします。譜面を見ることもやらないほうがいいです。暫く譜面から離れることで、譜面を忘れるようにしてください。 (俗に「放置する」と言います。)
いい具合に譜面を忘れられたら、また新たな気持ちで譜面に触れ直すことができます。癖が抜けていて、なおかつ地力が足りていれば、ワンチャンフルコンありますよ。
私は補論で記述する迷子の判定を探す旅や、つい連続でプレーしすぎてつけてしまった癖のせいで、AUTOさんを除くとたぶん128回くらいフルコンにかかりました。理接からフルコンが遠い…
おわりに
フルコン攻略への "最短距離" を考える割りには非常に長い記事でした🤪
ですが、重要な要素はおよそ網羅できたのではないかと思うので、「そこに気をつけたらいいんだ!」って気づきの箇所が少しでもあったなら、お読みいただいた方はまた少しフルコンに近づけたのではないかと。そうであるといいなと思ってます。
皆さんのアクセルレーションOMフルコンの一助になれていましたら嬉しいです。
◇◇◇◇◇
【補論】判定タイミングがズレたまま遊んでいた疑惑と、迷子の判定を探す旅
判定タイミングがズレたまま遊んでいた疑惑について、アクセルレーションOMに頻発する短いホールドノーツの判定位置と、実際に指を置いて・離すタイミングという視点から考えてみます。
上図Aはホールドノーツの判定の、基礎となる考え方です。「視覚的なノーツの位置」、「ライブ設定で決められたシステム上の判定位置」、「実際にタップされた位置」が始点・終点ともに完璧に一致すれば、ホールドノーツを最も良い判定で取ることができます。
Fast/Slowが出てしまう原因について普通に考えると、上図Bのように「実際にタップされた位置」がズレてしまったがゆえに出てしまうミスであると思うのではないでしょうか。
ところが、ミリシタのMM以下の譜面はコンボの繋がる範囲が広い (コンボの繋がる判定が甘い) のです。
そのため、MM以下の譜面では「ライブ設定で決められたシステム上の判定位置」が最適化されていないズレた状態であったにもかかわらず、それに気づかずに問題なく遊べていた、という状態が起きているPさんたちが多かったのではないかと私は考えています。図式化すると下図Cとなります。
このように、判定位置が実はズレているということに気づかずにそのままOM譜面をプレーした結果、正しい位置でタップしているつもりなのにFast/Slowが出てしまうという現象が起こるのではないかということです。
コンボの繋がる範囲が広い (コンボの繋がる判定が甘い) ゲームであることが仇となってしまったと言えます。
ここから、判定を+1したり-1したり、早めに押してみたり遅めに離してみたり…と判定を探す旅が始まることになりました。
酷い癖がつかないように注意したり放置したりを繰り返しつつなので、とても時間がかかってしまいました。放置するたびに、譜面の押し方や少しずつ取れてきてた判定の感覚も忘れちゃいますしね。
余談1
厳密には、コンボの繋がる判定自体は甘くても構わないのだと思います。それがミリシタを楽しく遊べる理由の一つでもありますしね。
なので、他の音ゲーにはよくある「コンボこそ繋げているが、押した位置が判定位置の中心よりも早かった/遅かったノート数」を知らせてくれる機能が実装されてくれれば解決されるのではないかなと考えています。要望は出してるんだけどなー
このように「コンボこそ繋げているが、押した位置が判定位置の中心よりも早かった/遅かったノート数」が表示されてくれれば、「押すのが早いのでもう少し譜面を判定ラインに引きつけてから押すようにしよう」とか、「この曲は判定が後ろにズレてるから判定タイミングの設定を後ろ側に送ろう」といった判断がしやすくなります。
余談2
で、ここまでを踏まえた上で、私が非常に驚いたことがありました。世の中にはアクセルレーションOMを初見でフルコンしたPさんがいるという事実です…。この人は精度お化けか!?って感じです。
述べてきたように、(記事投稿時点では) ミリシタは判定ズレを知る方法に乏しいです。判定がズレていたノーツを知らせてくれる機能がないので、「この音符スピードや判定タイミング設定だとGreatが増えるな/減るな」というのを見て、スピードや判定を調整して再度確認するというくらいしかできません。
ところがOM譜面を初見でフルコンした人がいるということは、その人はMM譜面の時点で音符スピードと判定タイミングを完璧に最適化できていた=自分が判定を取れているかを判断する能力に非常に長けているということを意味します。これ、マジで凄いことだと思います。
ちなみに (もちろん初見ではないですが) アクセルレーションOMのAP達成者もいるようです。これも本当に凄いですね…。普段から他の高難易度の音ゲーで理論値狙いとかされてるんでしょうか。精度が高すぎます。
アクセルレーション OverMix ALLPERFECT pic.twitter.com/Yfva9gmD3T
— みゅーってやつ (@Mu227_) 2019年11月29日
「これが…トップオブトップのステージだ!」
— ْ (@2nurupo_) 2019年11月30日
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